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徒云八尾吕智

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斩了!
Yaorochi02.png
基本资料
本名 徒雲 八尾呂智あだぐも の やおろち
(Adagumo no Yaorochi)
别号 大蛇、八尾、吕爷
发色 黑髮
瞳色 黑瞳
萌点 猫箱性别、武士、恋物癖
初登场作 连缘蛇丛剑
亲属或相关人
家人:徒云蛇穴丸
伙伴:片野宿祢

徒云八尾吕智是日本的《连缘project》系列游戏及其衍生作品中的角色。

简介

徒云八尾吕智是大蛇一族仅存的二人之一,拥有神器蛇丛剑剑形开瓶器

基本资料

名片

姓名徒雲 八尾呂智 (あだぐも の やおろち) (Adagumo no Yaorochi)

中文名: 徒云八尾吕智

别号:大蛇、八尾、吕爷

称号:大蛇的末裔 (大蛇の末裔

种族: 大蛇(Orochi)

  • 有两种解释,一种就是大蛇,另一种是“像大蛇的妖怪”,因为八尾吕智是由族长的手腕变成的妖怪,那么族长就是大蛇。

住所:不明→宿祢的家

能力:橫斷叢雲之類的能力 (雲を薙ぎ払う的な能力

人际关系

家人但未相认徒云蛇穴丸

伙伴兼同居人片野宿祢

登场作品

《连缘蛇丛剑》  六面BOSS
《连缘灵烈传》  可选自机、神社组四面BOSS
《连缘天影战记》  六面BOSS、可能的EX道中BOSS

主题曲

深い徒雲の下で 〜 Mow_Down!  在深邃徒云之下 〜 Mow Down!  《连缘蛇丛剑》
ただ空五倍子に、ただ一筋に  空五倍子色的专注  《连缘灵烈传》
薙ぎ払われた繋がり  被斩断的血缘  《连缘天影战记》
  • 空五倍子色
    • 生在盐敷木上的虫瘿(五倍子),因为中空也被称为空五倍子。将其打成粉后用于染色,得到的就是“空五倍子色”,大致与埴轮常见的类似泥土的棕色接近。

名字、称号等考据

名字:

  • 徒云:意为“即刻消散的云彩”,与“丛云”对应,含义不太好,很少用于姓氏。
  • の:一般用于豪族的姓与名之间。八尾吕智一族是统治数国的豪族。
  • 八尾吕智(Yaorochi):来自“八歧大蛇”(Yamadanoorochi),是日本神话中拥有八大头以及八大尾的巨型怪物,别称八俣远吕智、八俣远吕知,后被须佐之男以天羽羽斩(十拳剑)斩杀,在其尾部发现了神剑“天丛云剑”。

称号:大蛇的末裔 (大蛇の末裔

  • 八尾吕智是大蛇一族的最后一人。(在不知道还有蛇穴丸的情况下)

外貌

黑发黑瞳,斜扎着一条长辫子,穿着打扮类似于武士。身后有七条暗绿色的蛇尾(有一条变得很细很长缠在蛇丛剑上)。

在灵烈传中,把蛇丛剑放在剑鞘里带在腰间。

性格及其它相关事例

严肃、淡漠、单纯、纯粹,能够透过表面现象看到本质。

因为已经活了很久,所以见多识广,说话也带一点古风。

因为是手化成的妖怪,比较缺乏耐心,脑子也是一根筋。

事迹

连缘蛇丛剑

八尾吕智偶然间在片野宿祢的工坊里看到一把与自己(曾经)珍爱的神器蛇丛剑相同的土剑,于是决定把已经锈蚀的神器中的力量转移到土剑中,借此复活神剑。之后在巨大土制仪式场中进行神器复活仪式,导致仪式场上空丛云郁积,引得薮雨/玄鸟/黑巫鸟前来查探情况,于是便以来人进行试刀,但最终败北。

连缘灵烈传

八尾吕智因气候变得寒冷无法冬眠,请求两位神主解决未果,于是决定亲自出马,与片野宿祢一同查明异变原因。

死宛送到神社,但多余的灵魂并没有减少的迹象。等不及的八尾和宿祢决定动身去催促负责修理结界的人——瑞风天堺

之后,祂们一路上收集的灵魂被乞骸让让吸收,令其实力大增,但还是没能胜过二人。

连缘天影战记

作为强大的妖怪受到两方军队的邀请,但没有要加入战争的意思,一直待在仪式场寻求宁静。

符牌与技能

自机使用

Bomb:「雲薙ぎ」  「断云」

Flashbomb:黒朽縄 黑朽绳

  • “一朝被蛇咬,十年怕井绳”

连缘蛇丛剑

符牌原名 符牌译名 使用场合
毒牙「歯軋りする刃」 毒牙「蛇牙磨刃」」 Easy /Normal
「牙噛むは雄叫び天仰ぎ」 「磨牙含恨,仰天长啸」 Hard /Unreal
護牌「七堂伽藍の胎動」 护牌「七堂伽蓝的胎动」 Easy /Normal
「七つの尾」 「七条的大尾」 Hard /Unreal
降誕「割り裂かれる尾」 降誕「被斩裂的大尾」 Easy /Normal
「天羽々斬剣」 「天羽羽斩剑」 Hard /Unreal
斬整「土偶剪定」 斩整「土偶裁剪」 Easy /Normal
「斬切舞」 「斩切舞」 Hard /Unreal
込力「天の構え」 注力「天之架势」 Easy
溜力「蒼天の構え」 蓄力「苍天之架势」 Normal
抑力「雲薙ぎの構え」 抑力「断云之架势」 Hard
「色即是空」 「色即是空」 Unreal
「空薙ぎ」 「裂空」 Easy
「草薙ぎ」 「刈草」 Normal
「雲薙ぎ」 「断云」 Hard
「天薙ぎ」 「开天」 Unreal

護牌「七堂伽藍の胎動」  护牌「七堂伽蓝的胎动」

  • 七堂伽蓝
    • 伽蓝意为僧人居住的庭园,后延伸为寺庙的泛称。
      • “伽蓝七堂”是一种建筑理念,认为一伽蓝须具备七种建筑物,即塔、金堂、讲堂、钟楼、藏经楼、僧房、斋堂。

降誕「割り裂かれる尾」  降誕「被斩裂的大尾」

  • 日本神话中,须佐之男斩杀八岐大蛇后,发觉其尾部有异样之物,剖开后即得到天丛云剑。

「草薙ぎ」  「刈草」

  • 草薙ぎ
    • 传说日本武尊在征伐虾夷的途中,敌人放火焚烧原野,日本武尊取出天丛云剑斩草隔开火路,得以脱险,所以天丛云剑得名“草薙”。

连缘灵烈传

符牌原名 符牌译名 使用场合
酔剣「蛇殺酒」 醉剑「杀蛇酒」 Easy /Normal
泥酔剣「酔いどれ眼」 大醉剑「烂醉之眼」 Hard /Unreal
「雲薙ぎ【鳥落】」 「断云【鸟落】」 Easy /Normal
「天薙ぎ【空墜】」 「开天【空坠】」 Hard /Unreal
斬調「土偶剪定・グロウ」 斩调「土偶裁剪・生(Grow)」 Easy /Normal
(与片野宿祢共有)
掘削「ハニーワ・カッター」 掘削「Haniwa Cutter」(埴轮切割者) Hard /Unreal
(与片野宿祢共有)

酔剣「蛇殺酒」  醉剑「杀蛇酒」

泥酔剣「酔いどれ眼」  大醉剑「烂醉之眼」

  • 蛇殺酒
    • 传说八岐大蛇饮下八盐折之酒后烂醉不起,须佐之男趁机以十拳剑将其斩杀。

连缘天影战记

符牌原名 符牌译名 使用场合
護牌「七堂伽藍の胎動」 护牌「七堂伽蓝的胎动」 Easy /Normal
「七つの尾」 「七条的大尾」 Hard /Unreal
降誕「割り裂かれる尾」 降诞「被斩裂的大尾」 Easy /Normal
「天羽々斬剣」 「天羽羽斩剑」 Hard /Unreal
斬整「土偶剪定」 斩整「土偶裁剪」 Easy /Normal
「斬切舞」 「斩切舞」 Hard /Unreal
込力「天の構え」 注力「天之架势」 Easy
溜力「蒼天の構え」 蓄力「苍天之架势」 Normal
抑力「雲薙ぎの構え」 抑力「断云之架势」 Hard
「色即是空」 「色即是空」 Unreal
「空薙ぎ」 「裂空」 Easy
「草薙ぎ」 「刈草」 Normal
「雲薙ぎ」 「断云」 Hard
「天薙ぎ」 「开天」 Unreal
「二つの煌き」 「二次的辉煌」 Easy /Normal /Hard /Unreal
技能原名 技能译名
雲薙ぎ 断云

雲薙ぎ 断云

『 太 美 妙 了 』
                   ——— 徒云 蛇穴丸

设定文档

连缘蛇丛剑

〇6面頭目  大蛇的末裔
徒雲 八尾呂智(あだぐものやおろち)
Adagumo no Yaorochi

種族:大蛇
能力:橫斷叢雲之類的能力


八尾呂智的祖先是統治數國的豪族,
追根溯源還是皇親國戚。
為這一族的繁榮立下豐功偉業的,
是上天賜予的傳家之寶,一柄『劍』。
相傳此劍一揮可橫掃千萬草木,甚至能斬斷熊熊燃焰。

其他的強權勢力和豪族無疑以此一族之力為心頭之患,
便密謀抹殺該族的族長。
但是那個時代還沒有多少人
敢與持劍的族長正面交鋒。

於是其他的豪族們設下了鴻門宴,對族長灌下烈酒,
趁族長爛醉如泥時襲擊了衰弱的祂。
心臟已然停止跳動的族長仍然沒有鬆開手中的劍,祂們便切下了族長的手腕,
又將族長碎屍萬段。
結果身為傳家之寶的這柄劍也從緊握著它的手腕中被奪走了。

八尾呂智就是那時被斬斷的手腕變成的妖怪。
八尾呂智背負著滅亡族人的怨念,
和幾個同伴一起立誓向卑劣的強權者們復仇並振興族業。
祂堅信著只要能得到那把劍,就可以實現自己的夙願・・・・・

八尾呂智初次得以接觸那把劍,
是在劍沉入大海之時。

八尾呂智立刻去追尋沉入海底的劍,但是沒能找到。
最後找到劍是在祂跳入大海的數年後。
劍當然是鏽跡斑斑,早已失去了昔日的威嚴和神通。
八尾呂智總算得到了一直渴求著的東西,
卻沒有萌生出任何的感情。
 
看到已經毫無昔日之影的傳家寶的一瞬間,
八尾呂智似乎是解開了心結,
把劍安置在住所深深的儲物間裏,決心以後不再為了一族,
僅僅是為了自己而活。
也許正因為沒能完成使命,
八尾呂智的心才從咒縛中被解放了。

―――說起來,活到最後的同伴們又在做些什麼呢?
八尾呂智思考著這個問題,恍惚間已是隔世。



漫長悠久的歲月過去了。


八尾呂智過著閑雲野鶴的生活。
心中已經毫無復仇之使命的記憶。

只是,好像有什麼尚不圓滿・・・心中還裂著一個口子。
心中一直存著可以說是空虛感的芥蒂。
對自己過去的行動也存在著很多疑問,
但祂已經不想再管這些了。

這時,祂在散步途中發現了一棟完全以素燒胚泥製成的珍奇建築,
由著興趣向裏望了一眼。
室內陳列著不少土制藝術品(?),
稱不上是有妥善整理過的房間。
儘管八尾呂智看到這麼多土器就已經驚呆了,
祂還是在這裏看到了一樣令祂難以置信的東西。

是那柄劍。

不,準確來說是一柄和那柄劍外形相差無幾的土制之劍。

映入瞳中的光影產生了衝擊,
掀起曾沉澱著的記憶。
心中那份殘缺的真身暴露無遺。
一直以來不敢正視的記憶也被喚起。

降生時便伴隨著的,劍的記憶・・・
從先祖繼承下來的種種回憶中對劍的思念・・・
劍伴身側一起度過的歲月・・・
和身經百戰的劍共同作戰・・・
對至死不鬆開的劍的感情・・・

是的,我愛著它。

自己的血肉至親有多麼深愛這柄劍,
八尾呂智並不知道。
但明明從沒握過,卻能感覺到它腐朽前的模樣・・・

所以我愛著它。
只是深愛著它。

但再也找不到它了。

發現鏽劍時的失落感,
心中突然消失的障礙,
將劍封存起來的理由,
一切都連接了起來。

八尾呂智並不是為了復仇或者振興家業才想得到劍的。
只是,深愛著劍本身而已。
從先祖那裏繼承的愛意,這才是祂想取回劍的原因。
但是,八尾呂智怎麼也沒法相信那柄鏽劍
就是自己一直深愛的劍。

然而那柄確已亡失的深愛之劍,現在正在自己眼前。
雖是土制,又有些許瑕疵,但誠然為同一事物,
甚至能感到微弱的靈力。

在八尾呂智心中長眠的思念一瞬間勃發了。
八尾呂智下意識地決定侵入建築奪取該劍。

就在這時,祂撞見了剛回來的建築的主人『片野 宿禰』。

但宿禰似乎是以為八尾呂智正為自己的創作而著迷,
並沒有起什麼疑心,
就邀請祂進入建築,開始吹噓自己的作品。

確實,宿禰的每一件作品都讓人感覺到不可思議的力量。
並不是說有著多高的藝術價值,
而是說能感到祂在訴說心中的古老記憶。
・・・但是,也有什麼尚不圓滿。和自己一樣有一處殘缺。
八尾呂智通過同類人的共鳴瞭解到了這一點。
那把劍似乎也是宿禰的作品之一。

這是何等的偶然・・・
不,這是這個人的天賦之才所創造的奇跡吧。

於是八尾呂智謊稱自己是神司,
擁有宿魂於物之能。

祂(發自內心地)稱讚了宿禰的作品,並
「宿禰的作品都非常完美,但都稱不上完成。
 請一定借一件作品給我。
 我會讓魂寄宿在它內部,讓它成為完成品。」
這樣提案道。

宿禰欣喜地交出了作品。
宿禰似乎還沒有意識到自己的每一件作品都是未完成的。

當時八尾呂智所選的作品,無疑是那柄劍。
自己當然沒有讓魂寄宿於物的能力・・・但是,
能把自己所持的鏽劍中的力量遷入這把土制之劍的話,
曾經的威嚴也能重現吧。

遷魂時,為了不讓力量逃逸,需要一個『容器』。
於是祂打算讓宿禰製造一個巨大的土制『容器』作為儀式場,
在儀式結束前隔絕任何人進入,
・・・這麼和宿禰說了。

八尾呂智拔出了藏在住所儲物間裏的劍。
祂把它和那把土制之劍並排刺進地面,開始了儀式。

力量開始轉移時,鏽劍開始破碎,
外面的天空中聚起了叢雲。 
八尾呂智和宿禰二人的心中充滿了期待。

儀式持續了數日之久。
儀式時祂一直擔心宿禰會不會因為惦念而闖入,
但看來宿禰還是決定在外頭等待著作品的完成。
八尾呂智漸漸地因自己的謊言而感到了罪惡。

儀式將要終結的時候,外面傳來了巨大的聲響。
看來有礙事的人來了。
但是劍的力量已經轉移了九分九厘。

就拿這人來試刀・・・

八尾呂智拔起土制之劍,將刀身輕輕叩擊地面。
一瞬間,土制之劍的表層碎裂開來,內部是一柄光輝璀璨的劍。
初次握在手中便有肌膚之親般的懷念。

在遙遠的曾經夢想著的深愛之劍・・・
百感交集間,祂牢牢地握緊這柄劍,
為迎擊侵入者往儀式場的頂層走去。

祂的眼中再無復仇之心。
一族的復仇和振興對祂已經毫無意義。
八尾呂智從遙遠的過去一直追求著的・・・
・・・只是對劍的愛戀而已。

祂劍指蒼天時,叢雲應勢碎裂,
陽光從雲斷處投射下來,朗照著八尾呂智。
宛如上天為這一人一劍的悠久之重逢而賜下祝福一般・・・

低吟著從古至今有著不同稱謂的劍的名字,蛇起舞了。


心中的殘缺已被填滿的八尾呂智,
瞳中除了劍的身影再無他物。

日文原文

〇6面ボス  大蛇の末裔
徒雲 八尾呂智(あだぐものやおろち)
Adagumo no Yaorochi

種族:大蛇
能力:雲を薙ぎ払う的な能力


八尾呂智の先祖は幾多の国を治める豪族であり、
元を辿れば皇族でもあった。
その一族が栄える際に大きな役割を果たしたのが、
天から賜った家宝である一振りの『剣』だった。
その剣は一振りで千の草を薙ぎ、燃え盛る火焔でさえ切り捨てたという。

当然他の権力者達や豪族達はその一族の力を脅威に思い、
一族の首長の抹殺を狙っていた。
だが、剣がある限りその長と真っ向から戦える者は、
その時代に多くなかった。

そこで他の豪族達は、とある祝いの席を偽りその長に非常に強い酒を盛り、
長が泥酔し衰弱した所を襲撃した。
心の臓が止まっても尚、剣を離さなかった長は、その腕を切り落とされ、
身体をバラバラに切り裂かれた。
結果、家宝であるその剣は、握っていたその腕ごと強奪された。

八尾呂智はその時に切り落とされた腕が化けた妖怪であった。
八尾呂智は滅びた一族の無念を呑み擁き、
数人の同士と共に卑劣な権力者達への復讐と一族の再興を誓った。
剣さえ手に入れれば、自らの切望が叶うと信じて・・・・・

そんな八尾呂智に初めて剣を手に入れる機会が到来したのは、
剣が海に沈む時だった。

八尾呂智はすぐに沈み逝く剣を追ったが、見失ってしまい。
結局それが見つかったのは水に飛び込んでから数年後となった。
当然剣は錆び果て、当時の威厳も霊験も既に無くなっていた。
あれほど希っていたものを手した八尾呂智は、
何の感情も芽生えはしなかった。
 
もはや見る影も無くなった家宝を眺めている内に、
八尾呂智はどこか吹っ切れたのか、
剣を住み家の物置深くに仕舞い込み、一族の為ではなく、
自らの道を生きていこうと決心した。
使命を果たす事が出来なくなったが故に、
八尾呂智の心は呪縛から開放されたのかもしれない。

―――そういえば、最後まで生き残った同士はどうしているのだろうか?
ふと、そんなことを思いながらも八尾呂智は歴史の影に消えた。



永く遠い年月が過ぎ去った。


八尾呂智はのんびりと穏やかに日々を過ごしていた。
もはや復讐という使命は心の片隅にも残っていなかった。

ただ、何かが足りない・・・心の中にポッカリと孔が空いている。
そんな空虚感とも言える蟠りをずっと抱いていた。
過去の自分の行動も、疑問が残る点ばかりであったが、
もはや気にしないことにしていた。

そんな時、散歩の途中で全体が素焼きの土製作りの珍しい建物を見つけ、
興味本位でその中を覗いてみた。
数々の土製芸術品(?)が陳列されている室内は、
とても整理された空間とは言えなかった。
その土だらけの光景に半ば呆れていた八尾呂智は、
そこで信じられない物を目にした。

あの剣がある。

いや、正確に言うと剣と瓜二つの形をした土製の剣だった。

瞳から入るその姿は衝撃を発し、
沈殿していた記憶が舞い上がる。
空いていた孔の正体が露になる。
今まで目を背けていた思いが呼び起こされる。

生まれ落ちた時からある、剣の記憶・・・
先祖から受け継いだ様々な記憶、剣への想い・・・
常に肌身離さず共に過ごした剣との日々・・・
共に数多の戦場を斬り捨ててきた剣との戦い・・・
死んでも尚、離すことのなかった剣への気持ち・・・

そう、愛しかったのだ。

自分の生みの親がどれほどその剣に愛着を持っていたのか、
八尾呂智はその全てを知っていた。
持った事も無いのに、錆びれ果てる前のその剣の感触を覚えていた・・・

故に愛しかった。
只々愛おしかった。

だが失った。

錆びた剣を見つけた時の喪失感、
突如消え去った全ての柵、
剣を物置深くに仕舞い込んだ理由、
その全てに合点がついた。

八尾呂智は復讐や再興の為に剣を欲していたのではなかった。
只々、剣を愛していただけだった。
先祖から受け継いだ愛、それ故に剣を取り戻したかったのだ。
だが、八尾呂智にはあの錆び果てた剣と愛しの剣とを重ねることは、
どうしても出来なかったのだ。

そしてその失ったはずの愛しの剣、それが目の前にある。
土製であるし、僅かに違う箇所もあるが、それでもそっくりであり、
微弱ながら霊験すらも感じた。

八尾呂智の中で長い間眠っていた思いが一気に膨れ上がり。
八尾呂智は剣を手にしようと建物に侵入することを反射的に決意した。

その時、帰ってきた建物の主人『片埜 宿禰』と
ばったり出くわしてしまった。

しかし宿禰は八尾呂智が自分の作品に見惚れていたとでも
思ったのだろうか、八尾呂智のことは特に何の疑いもせず、
建物の中に招き、自らの作品を自慢し始めた。

確かに、宿禰の作品はどれも不思議な力を感じさせるものであった。
芸術的にどうこうというわけではなく、
心の内の古い記憶に訴えかけるような何かを感じた。
・・・が、何かが足りない。自分と同じで孔がある。
同属だからこそ、八尾呂智にはそれが分かった。
あの剣も宿禰の作品の一つらしい。

なんという偶然・・・
いや、この者の天賦の才が呼び起こした奇跡なのだろうか。

そこで八尾呂智は自らを神司と偽り、
物に魂を宿らせることが出来ると偽った。

そして宿禰の作品を(これは本心から)褒め上げ、
「宿禰の作品は素晴らしい物であるが、全て未完成だ
 是非一つ自分に貸してもらいたい
 そうすればそれに魂を宿し、完成品にしてみせよう」
っと提案した。

宿禰は喜んで作品を差し出した。
宿禰もまた、自分の作品がどれも未完成であることを自覚していたらしい。

そこで八尾呂智が選んだ作品はもちろんあの剣であった。
魂を宿すことなど自分には出来ない・・・だが、
この土製の剣に自らが持つ錆びた剣の力を遷せば、
当時のあの威厳が蘇るだろう。

魂を遷すためには力が逃げないようにする為の『器』が必要だった。
そこで儀式場として宿禰に巨大な土製の『器』を用意させ、
さらに、儀式が終わるまで絶対に中に入って来てはならない、
・・・っと宿禰に言い聞かせた。

八尾呂智は住み家の物置に仕舞い込んでいた剣を引きずり出し。
土製の剣と並べるよう地面に突き立て、儀式を始めた。

力の転移を始めるや否や錆びた剣は見る見る崩れ落ち、
外では天に叢雲が立ち込めた。 
八尾呂智と宿禰、両者の心中は期待で溢れていた。

儀式は数日に亘って続いた。
儀式中に宿禰が心配して中に入って来ないか心配だったが、
どうやら外で作品の完成を辛抱強く待っているらしい。
八尾呂智は次第に騙していることに多少の罪悪感を覚え始めた。

儀式が間もなく終わるその時、外で大きな音がした。
どうやら邪魔者が来たようだ。
だが、剣は既に九分九厘の力を転移し終わっていた。

試し斬りには調度良いか・・・

八尾呂智は土製の剣を抜き、刀身を地面に軽く叩きつけた。
すると、土製の剣は表面が砕け落ち、中から光り輝く剣が現れた。
初めて握るというのに自分の体の一部のように馴染む。

遥か昔に夢見た愛しの剣・・・
万感交到りながら、それを確と握り締め、
侵入者を迎え入れるため儀式場の屋上に向かった。

その目には復讐心は全く無かった。
一族の復讐や復興という目的など最早どうでも良かったのだ。
八尾呂智はただ、遥か昔に求めた・・・
・・・恋した剣が愛しかっただけなのだから。

剣を天に翳すと、天に蔓延っていた叢雲は割れ、
切れ目から日の光が射し込んできて八尾呂智を照らした。
まるで天が一人と一振りの悠久の時を経た再開を祝福するかの如く・・・

数ある呼び名のどれとも違う剣の名を囁きながら、蛇は舞った。


心にあった孔が満たされた八尾呂智の瞳には、
剣の姿しか映っていなかった。

连缘灵烈传

〇大蛇的末裔
徒雲 八尾呂智(あだぐものやおろち)
Adagumo no Yaorochi

種族:大蛇
能力:橫斷叢雲之類的能力

和八岐大蛇差了那麼一點的妖怪。
對愛劍『蛇叢劍(開瓶器)』有著異常的執著。
最近久違地進行了舞劍,
開瓶的技巧也越來越熟練了。
但最近總感覺到被詭異的視線盯著。

火鍋中最喜歡關東煮。

日文原文

〇大蛇の末裔
徒雲 八尾呂智(あだぐものやおろち)
Adagumo no Yaorochi

種族:大蛇
能力:雲を薙ぎ払う的な能力

もうちょいで八岐大蛇な妖怪。
愛剣の『蛇叢剣(栓抜き)』に異常なまでに執着している。
最近は久しぶりに剣の稽古をしているので、
栓抜きの扱い方にもなれてきた。
このごろ妙な視線を感じているとかなんとか。

ナベではおでんがスキ。

连缘天影战记

大蛇的末裔
徒云 八尾吕智
大蛇
横断丛云之类的能力

接近于八歧大蛇的妖怪。

对爱剑『蛇丛剑(开瓶器)』以外的事物
都没什么兴趣,
对这次的战乱也是漠不关心,
但是受到了来自双方势力的劝诱而感到为难。

虽然感觉到了诡异的视线,但还是决定去
和蛇丛剑相会的地方看看事态的发展。

日文原文

大蛇の末裔
徒雲 八尾呂智
大蛇
雲を薙ぎ払う的な能力

八岐大蛇もどきな妖怪。

愛剣の『蛇叢剣(栓抜き)』のこと以外は特に興味はなく、
今回の戦乱も全く無関心だったのだが、
双方の勢力から勧誘を受けていて迷惑している。

不気味な視線を感じながらも、蛇叢剣と出合った場所にて
事の成り行きを見ていた。

其它

  • 八尾吕智在使用剑的时候,斩击威力确实很高。
  • 是不喜欢喝酒的类型。
  • 八尾吕智的自机点阵图和同作者的视频《东方绘梦时空EX》中的神绮的点阵图有些相似。
  • 八尾吕智的尾巴可以自由伸缩,相比之下蛇穴丸的尾巴就没那么灵活。
  • 八尾吕智和蛇穴丸都有相似的魔炮一样的斩击(云薙、不绝尘缘之剑)以及魔炮根部都没有判定、都有相似的爆菊弹幕(四非、绝不消失的徒云)。
  • 在自己的仪式被搅和了以后,内心毫无波动地搅和了平文门的仪式。八尾:我也是最近才明白,儀式這種東西大概就是為了被阻礙而存在的
  • 《连缘天影战记》中出现的随机事件“酩酊”,可能就是与八尾吕智相对应的。

二次设定等

  • 普遍认为,八尾吕智缺少的那条尾巴在蛇穴丸身上。
  • “我永远喜欢八尾吕智”“八尾吕智永远不喜欢你,祂只喜欢剑”
  • 在新版蛇丛剑里终牌严重放水;在炸鸡里的技能惨遭削弱,护身斩击圈可以靠技能无伤钻进去,甚至身高都被削了,被认为是丧失了威严。大蛇:什么?你刚才说我的斩切舞怎么了?


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